2023年5月26日金曜日

Nikon Z8ついに登場!〜Nikon Z9の性能をそのままに軽量化〜


いわゆる「開封の儀」

底部の縦位置グリップがなくなった

背面のレイアウトはZ9とほぼ同じ





 Nikon Z9が出たときに、すごいカメラが出てきたなあ!モンスターマシーンだ!と仰天し、興奮したものだ。しかしブラパチ派には重すぎで、縦位置グリップ省略版の「Z8」みたいなカメラが出るといいのになあ、と言ってたらホントに出てきた。Z9ぶらさげてご近所プラパチ散歩なぞ、まるでベンツSクラスに乗って、コンビニに買い物に行くようなものだと揶揄したが。ようやくベンツCクラスが登場して、多少気が楽になった感じもする。このベンツのアナロジーが適切かどうかは別にして、ニコンもはじめからそんなラインアップを考えていたのだろう。Zシリーズの充実ぶりを示すもので大歓迎だ!

基本性能はほぼZ9だ。センサーサイズは4571万画素裏面照射FXフォーマット。画像処理エンジンはEXSPEED 7、メカシャッターなし電子シャッターのみ。高速連写機能、ブラックアウトフリーのEVF、防塵防滴性能、すべてZ9と同等。縦位置グリップがなくなり、400グラム軽量化したのはブラパチ派には福音だ。軍艦部はマグネシウム合金から、軽量な新素材に変わったというが、外見、感触ともにあまり大きな変化は感じない。プラスチックっぽくなった、というようなことはない。実売価格は60万クラス。Z9は発売時70万クラスだったが、Z8発売を期に値上げを発表し、77万に(諸材料価格高騰のためと説明している)。10%も値上げだ!あのときZ9は随分お値打ち価格だと思ったが、やはりZ8発売に合わせて価格レンジの差異化をはかったのだろう。それにしてもZ9発売の2021年12月から、Z8発売の2023年5月まで、約一年半経っており、タイムラグが有りすぎではないのか。半導体調達で苦心したのだろう。全面海外生産(タイ)に切り替えたので円安デメリットもあるだろう。この間にZ9手に入れた人はお得だったということになる。私もその一人だ。


ニコンHPより引用

参考:Z9に関するブログ:2022年2月22日Nikon Z9試し撮り


Z9との主な違いは、

    縦位置グリップ無し

    Z9と比べ、容積比で30%サイズダウン、重量で400g軽量化

    トップカバーと背面カバーに新素材使用(前面カバーにはマグネシウム合金)。

    バッテリーはZ7II、D850と同じEN-EL15cで軽量化

    メモリーカードはダブルスロット 但しCFカードとSDカード

    USB-Cポートが給電用の他、画像ファイル転送用が設けられた。これは便利。

などで、この他にもマイナーな変更点はいくつかあるが、スペックはほぼフラッグシップのZ9まるごと継承。デザインも継承。軽量、コンパクトで取り回しが良くなったことを除けば操作性も変わらず、Z9に比べて気楽に連れ出せるようになった。とはいえ、スペックダウンやサブカメラ感がないのが嬉しい。なお動画性能もZ9を引き継いでいるそうだが、あまり使わないのでノー・コメント。ジンバルに取り付けての撮影には有利だろう。

今回は、Z8発表一番で予約を入れ、発売当日の5月26日にゲットできた。Z9のときは最初から供給不足が予想され、しかも世界的な半導体不足問題もあって、発売日の2021年12月24日に一番で予約したが、手にしたのは翌年の2月15日。それでも早い方で、実際に安定供給され始めたのは10月以降だった。あのライカお得意の、さんざんPRして発売日にはほんの数台しか入荷しない「プレミアム戦略」、「ユーザー焦らし作戦?」と異なり、生産の遅延、供給不足を恥とする文化の会社だ(日本の会社は皆そうだが)。ニコンはこうしたバックオーダーを今回は抱えないよう、タイムリーに製品供給できるよう努力したようだ。ニコンはユーザーを大事にする真面目な会社だ。dependable and durable Nikon なだけでなくuser oriented Nikon。好感が持てる。

今回はZ7IIからの乗り換えだ。Z7IIはセンサーサイズがZ9,Z8と同等の高性能ミラーレスであるが、ボディーサイズが小さくて、グリップを右手で握ると小指が余る。エクステンショングリップ付けてちょうどよいサイズとなったが、長いレンズをつけるとバランスが悪い。無理にコンパクトにしなくても良いのでは、という例だ。Z9導入時には、バックアップ用に残したが、今回Z8導入で退役となった。これでZ9とZ8二台体制で、あらゆるシチュエーション、被写体に向かい合える。道具は揃った。あとは、その高性能な「お道具」を使いこなす「ウデ」だけだ。


開封直後の試し撮り(Z8 + Nikkor Z 24-120/4)

早速、開封後に試し撮り。まず、第一印象は、Z9のときのような「凄いヤツがやってきたなあ!」という興奮ではなく、高性能なままで圧倒的な取り回しの良さを実現してくれた感謝の気持である。とりあえずはNikkor Z 24-120/4を付けて撮影。この組み合わせはまさにご近所ブラパチに最適と実感。これから、EVFだけでなくチルト式液晶モニターも活用しながら「花」の写真もガンガン撮れそう。マクロや長いレンズも苦にならない。Z9より出番は確実に増えそう。高速連写機能やトラッキングの食いつき状況(400mmを手持ちで狙う、夕闇の中での新幹線の走行写真など!)は別途の機会に試してみたい。まずは取り急ぎご報告まで。










Nikon Z8 + Nikkor Z 70-200/2.8 + ×2 adapter 手持ち撮影



2023年5月20日土曜日

大船フラワーセンター探訪 〜睡蓮、薔薇、芍薬を堪能するの巻〜

 大船フラワーセンターに初めて来た。大船駅西口から観音様を仰ぎながら、約15分ほどのウォーク。広い敷地に多種多様な植物が植えられており、ゆったり、のんびりと散策できる。昭和37年に神奈川県農業試験場の跡地に開設されたそうだ。現在ではバラが370品種、シャクヤクが210品種、ハナショウブが120種をはじめ、全体で3000品種ほどの植物が育てられているという。シャクヤクは明治末から輸出目的で育成、品種改良が重ねられ、大船系と言われる品種は日本でも有数の規模を誇る。またハナショウブも明治から独自の大船系を育成してきた。現在は日比谷花壇などが指定管理者として運営している。今回は、薔薇(バラ)のシーズンで、見事なバラ園を楽しむことができた。芍薬(シャクヤク)は、はやくも終盤といった感じだったが、何輪か見事な花をつけている株があった、花菖蒲(ハナショウブ)はもう終わったようだ。あまりPRしてないようだが、睡蓮(スイレン)が可憐で見事だ。熱帯性の珍しい種類もグリーンハウスで観察できる。五月晴れの快晴、しかし気温がグングン上昇して真夏日に。でも風が爽やかで気持ちの良い散策であった。大船の観音様にお参りして帰った。






睡蓮(スイレン)の段











薔薇(バラ)の段





















芍薬(シャクヤク)の段












花菖蒲(ハナショウブ)の段




温室(グリーンハウス)の段























(撮影機材:Nikon Z9 + Nikkor Z 24-120/4)