2012年11月20日火曜日

京都三尾(高雄山神護寺/槙尾山西明寺/栂尾山高山寺)に紅葉を愛でる

 

今年の夏は猛暑であった。そしてなかなか秋らしい爽やかな季節がやって来なかった。「こりゃあ今年の紅葉は遅いぞ」「あまりきれいに紅葉しないんじゃあ」と心配していたが、11月に入ると急に秋が深まり、朝夕の寒さが増した。そして、むしろ例年より一週間ほど早く錦秋がやってきた。それも見事な。これはこれは...

 それにしても秋雨前線通過に伴う一日おきの冷たい雨。天気が不安定だ。それにもめげず、その晴れ間をねらって、初めての京都高雄の三尾巡りを敢行。当たりだ! 雨続きだったせいか人出は比較的少なく、しかし紅葉は真っ盛り。貴重な晴れ間の青空に錦織なす紅葉が映える。また、この辺り独特の北山杉を背景にした紅葉風景も美しい。

 今日は、歴史のウンチクを語るのを止めて、紅葉写真をで楽しんでいただきたい。和気清麻呂さんも、最澄さんも、空海さんも、明恵さんも、この時期ばかりは、自らの波乱の人生を語るのではなく、ただ静かに高雄山の山懐に美しい日本の秋を愛でているのだから。ヤボはイケナイ。




(長い石段を登り終えると、神護寺金堂の紅葉が待っている。石段脇の紅葉は盛りの木と終わった木があったが、境内は紅葉真っ盛り。)








(辺りは「錦秋」という言葉がふさわしい高雄の秋。赤やオレンジや黄色の葉が青空に映えて美しさを際立たせている。)




(神護寺庭園。苔の緑に映える紅葉の落ち葉が美しい。散り紅葉はこれから。)





(清滝川に架かる西明寺門前の橋。川の湾曲が良い佇まいを醸し出している。)





(西明寺庭園の池にも秋が。静かな趣のある境内には大きな高野槙がある。)





(高山寺石水院の善財童子像。ここには有名な「鳥獣戯画」のレプリカが展示されている。ホンモノは国立博物館に展示されているとか。)


(撮影機材:Nikon D800E, AF Nikkor Zoom 24-120mm)


(三尾点景)