2014年9月18日木曜日

思わず「大阪ラプソディー♪」 〜水都の夜景散策(堂島/中之島編)〜


 大阪は水の都。最近は「水都大阪」がキャッチフレーズになっている。太閤さんが拓いた商都大坂は、淀川を北辺に、東西横堀川と長堀川に囲まれた船場、長堀川と道頓堀川に囲まれた島之内、西横堀川の西に開かれた西船場。淀川の北に天満。こうした川と運河に彩られたナニワ大坂が、現在の大阪の原型である。

 淀川は元々はナニワの町に流入していたが、度重なる洪水に見舞われたため、戦前に市街地を北へ迂回して放流するルート(新淀川)を開削。現在は淀川の支流となった大川が中之島を挟んで堂島川、土佐堀川と分かれ、さらに合流して安治川となって大阪湾へと流れ込んでいる。この京都と瀬戸内海を繋ぐ川を利用した水運が大阪の街を殷賑なる商都にしたといっても過言ではない。堂島は天下の台所、大坂の中心であった。米の先物取り引き発祥の地。米会所が設けられ、その周辺の堂島、中之島には各藩が米を市場で現金化するため蔵屋敷、大名屋敷、御用商人が軒を連ねていた。

 現在は天満橋から中之島への川沿いの夜景が素晴しくキレイだ。橋やレトロビルがライトアップされ、散策用のプロムナードも整備され、おもわず「大阪ラプソディー」(歌詞では恋の道は御堂筋だが...それはどうでもよい)を口ずさんでしまう。この歌は、かつて東京とニューヨークを行き来していた時に、ANA便の機内音楽チャンネルで、なぜか何度も聴き、耳にこびりついてしまった歌だ。海外にいると,妙に歌謡曲が好きになる。ふだんは「歌謡曲人間」ではない私だが... 都はるみの「涙の連絡船」など、暗い機内で聴いていておもわず涙している自分がいた。「大阪ラプソディー」は,その後に大阪に住むようになって,突如、脳内に蘇り、「ビーック、ビック、ビック、ビックカメラ!」的な勢いで頭に響き渡り始めた。ちなみに,最初の頃は口ずさんでいると,いつの間にか途中からメロディーが「東京ラプソディー」に変わってしまったりした。なぜだろう?まあいい。

 中之島の夜景はまるでパリのシテ島のそれだ。いやニューヨークのマンハッタン島か。少し言い過ぎかな? ああ大大阪の夢よもう一度!



江戸時代元禄年間の大坂堂島界隈

淀川と東西南北に開削された掘に囲まれた街だ

夕闇迫る天神橋

土佐堀川、八軒屋浜から天満橋を望む
大阪のシテ島、中の島公園の噴水
天満橋と夕日に映えるOsaka Business Park(OBP)

中之島公会堂


OBPからの大川の夕景
天満橋、天神橋が美しい



昼間の堂島川
右手に市役所、日銀大阪支店、正面は大江橋
夜の堂島川