今年の桜は開花と満開が早かったが、直後の冷たい雨と気温の急激な低下で花が長持ちしている。桜満開時の雨は「花散らしの雨」と言われるが、開花宣言から2週間たっても健気に散らずに咲き誇ってくれている。久しぶりのマスク解禁のお花見シーズン、都内の上野公園や隅田川堰堤、千鳥ヶ淵などの桜の名所はすごい人出であるが、この季節、桜は特別な花見の名所でなくても、いたる所で美しく咲き誇る、日頃見慣れたご近所の街角ですら、気がつくとここにもこんな桜があったのか、と思いがけない発見に驚かされる楽しみがある。桜には一瞬にしてあたりの景色を塗り替えて非日常世界に変身させる魔力がある。故郷の山河の景色だけでなく都会においても同様だ。これが日本の春の原風景である。そして一斉に散って季節が移り変わる。そんな慌ただしい季節でもある。今年の桜の記録の一端を。
日本橋さくら通り |
大森山王 |
馬込文士村「尾崎士郎旧邸」 |
東海道線沿線 |
大森貝塚庭園「モース博士像) |
旧原小学校 |