時空トラベラー  The Time Traveler's Photo Essay

この国のなりたちをたどる旅。その心象風景を綴るフォトエッセイ。 旅の相棒はいつも写真機。

2025年6月27日金曜日

重商主義の復活? 〜革新か反動か?〜

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  (ロイターより) トランプの関税政策、自国優先主義、保護貿易主義を見ていると、「この道はいつかきた道」。こんな時代、歴史の教科書で習ったような気がする。そう、17世紀から18世紀のイギリス絶対王政と結びついた重商主義政策を見るようだ。デジャヴというやつだ。それが絶対王権に抵抗...
2025年6月8日日曜日

古書を巡る旅(65)Samuel Butler's『Hudibras』〜『ドン・キホーテ』にインスパイアーされた17世紀英国王政復古期の風刺詩〜

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  17世紀イングランド(英国)は激動の時代であった。清教徒革命、王政復古、名誉革命、三王国戦争に、カトリック、国教会、ピューリタンの宗教対立。この混沌の中から現代の民主主義、資本主義、自由貿易主義が生まれた。そう現代社会の揺籃の時代と言える。いまそれが300年経って揺らぎ始めて...
2025年6月2日月曜日

「MAGAだよ!」と君が言ったから6月2日はファントム記念日 〜あれから57年、九州大学も米軍板付基地も、そしてパクスアメリカーナもどこかへ行っちまったねえ〜

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  あれは今から57年前の1968年6月2日の出来事だった。九州大学に建設中の大型電算機センターに板付基地に着陸しようとした米軍のファントム戦闘機が墜落炎上したのは。人的被害は出なかったのは不幸中の幸いだが、ベトナム反戦運動、70年安保反米闘争、大学紛争真っ只中の時期に、学生運動...
2025年5月17日土曜日

古書を巡る旅(64)The Kojiki or "Record of Ancient Matters":初の英訳「古事記」〜生成AIによるチェンバレンの評価は?〜

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1906年の日本アジア協会紀要第10巻補遺の表紙 1906年リプリント書籍版の表紙 Basil Hall Chamberlain (1850~1935) W.G.アストン注釈版「古事記」1982年ペーパーバック初版 (表紙デザインと中身は関係ありません!) バジル・ホール・チェン...
2025年5月3日土曜日

今日は「憲法記念日」〜「天気晴朗なれど波高し」〜

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  仏塔と梵字と鳥居 日本は海外からの文化を受容し日本的に変容させ習合してきた国だ これまでもこれからも 今日は憲法記念日だ。大型連休後半でお天気も良いので行楽日和だ。なぜ今日が休日なのかは誰も気にしないが連休なのでどこかへ行きたいとソワソワしている人が多い。かといって円安、イン...
2025年5月1日木曜日

五島美術館探訪 〜崖の上の邸宅、庭園、茶室〜

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  古老門 五島美術館は、東急電鉄、東急グループの創設者、五島慶太翁(1882−1959)が建てた上野毛の邸宅跡を活かした美術館である。翁が戦前から戦後にかけて収集した日本と東洋の古美術をもとに構成されており、収蔵品総数は国宝5点、重要文化財50点を含む約5000点にのぼると言う...
2025年4月26日土曜日

荏原・畠山美術館リニューアルオープン 〜「花ひらく茶と庭園文化展」と新緑美しい庭園・茶室を鑑賞〜

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  リニューアルオープンの荏原畠山美術館(旧畠山記念館)再訪。2019年3月以来しばらく休館していたが、改装工事とともに3階建ての新館が増設され展示スペースが広がった。2024年10月5日新たに「荏原畠山美術館」としてオープンした。私にとっては8年ぶりの再訪である。本館はほぼ元の...
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プロフィール

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川崎達男
Tokyo, Japan
歴史の現場を巡る時空旅行者にして時空フォトグラファー。歴史のイマジネーションあるいは心象風景の発見。写真機愛好家。古書ハンター。
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