今日は65回目の終戦記念日。
今年も暑い暑い鎮魂の夏がやって来た。
毎年8月15日、先の戦争で亡くなった人々の御霊を慰め、不戦を誓う。
日本人だけでも310万人もの人々が犠牲になった,日本の歴史上類を見ない悲劇。
アジア太平洋地域の人々に多大なる惨禍を与えた先の大戦。
明治維新でアジア諸国の中ではいち早く近代化を果たし、アジアの盟主たらんとした日本。
戦争でアジアの人々を苦しめ、日本人自身を苦しめ、破滅の道を歩んだ日本。
戦後、奇跡の復興を成し遂げ高度経済成長を遂げた日本。
そして21世紀に入り、中国や韓国やインドの経済発展に追いつかれ追い越されようとする日本。
戦争で亡くなった大勢の人々は今、彼の地からこの日本をどう見ているのだろうか。
65年目のこの夏,東京には新しい建造物が建設中だ。
出来上がれば、世界一の高さを誇る電波塔となるという。
その名も「東京スカイツリー」。
地上デジタル放送用の塔だが、今更21世紀の世界に高さを誇る電波塔が必要なものなのか。
光ファイバーや高速モバイルを使ったブロードバンド時代に...
2010年8月15日、終戦から65年目の今日のこの日、東京の空にそびえる建設中の東京スカイツリー。
せめて戦争の犠牲となった人々の鎮魂のモニュメントたれ。
(浅草吾妻橋から,隅田川越しに建設中の東京スカイツリー)
(アジア諸国からの観光客で賑わう浅草寺山門から望む東京スカイツリー)