2011年1月21日金曜日

ライカM9とSDカード ー好き嫌いのはっきりしたお嬢さんとの付き合い方ー

 前からそうかとは思っていたが、M9にとってSDカードの適合性、という問題は,思った以上に厳密である事を知った。まず持って安定したオペレーションにはライカなりの「お作法」を守る事をお勧めする。

 Panasonic製の16GのSDHC(Class10)をカメラ本体で初期化して使用していたが、数枚撮れたあと、撮影中に電源オンしても反応(起動)しないケースが発生。「ケース」と言うのは、時々は反応し,時々は反応しない事があるということだ。いざ、という瞬間に、イヤイヤをする彼女には参ってしまう。

 こういうのが一番困る。不適合なら不適合で最初から起動しなければ使わないからだ。一旦装着して,撮影を始めて、途中で起動しなくなる。こうなると何度スイッチオンを繰り返してもダメ。しばらくしてスイッチオンすると起動する。いわゆる「時時断」というヤツだ。時には「カードがロックされてます」というメッセージが出る事も。「カードが入ってません」なあんて言われた事も。

 ライカ社推奨のSanDisk Extreme 8G (Class10)に入れ替えて使用すると問題は発生しなくなった。
 これほどにカメラ側にSDカードの好き嫌いがはっきりあるとは思わなかった。まして、以前報告したように他のカメラ(たとえM8であっても、例え推奨カードであっても)で使用したカードを途中から挿入して使用するといろいろトラブルの元となる。

 そこで、幾多の失敗からの教訓:

 教訓1:絶対に推奨SDを使用する。
 教訓2:使用前に必ずカメラ本体でカード初期化する(新品カードでも必ずこのカメラ用に手なずけておくこと)
 教訓3:一連の撮影が終了したら、撮影可能枚数が残っていても、初期化してファイルナンバーを0クリアーしておく(カードの空きメモリーがあってもカメラ側のファイル番号が一杯になると全く撮影出来なくなる)
 教訓4:何が起こるか分からないので、こまめにPCやHDDに撮影画像を移しておく。
 教訓5:イライラしない。

 このカメラは、「どんなボーイフレンドとでも器用に付き合えるお嬢さん」ではない事を知るべし。SDカードの相性だけではない。使い手を選ぶ。使い手に自分の性格と扱い方をマスターする事を求める。「デジタルライカのお作法」をマスターすれば良い写真が撮れますよ。素敵な彼女だよ、気難しいけどね。

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(お気に入りのお相手はコレ。SanDisk Extreme 8G (Class10)。「気に入らないカレとはうまくいかないの...」だって)

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(ベストパートナーと出会えば、ホレこんなにきれいな写真が撮れるでしょ? 私って素敵でしょ? ちがう?)