2011年7月9日土曜日

奈良菅原の里 喜光寺に今年も睡蓮が咲いた









関西地方も昨日梅雨が明けた。スキッとした青空に夏の太陽がギラギラと輝く。暑い!

去年も訪ねた喜光寺へ。ここはこの時期、美しい睡蓮で有名。去年も暑かったが、境内に並ぶ丹誠込めて育てた睡蓮の数々...一つ一つ見て回ると誠に心洗われるひとときを感ずる。睡蓮は早朝に開花し、日が昇ると花を閉じてしまうが、まだいくつかの花は開いていた。近くの唐招提寺の古代蓮も咲き始めている事だろう。

喜光寺は行基が奈良時代に創建し、東大寺のミニチュア版である事でも有名だが、もともとは、菅原寺と呼ばれていた。この地は菅原一族の地であり(現在の住所表示も奈良市菅原町)、さかのぼれば菅原氏の祖先に当たる土師一族の地でもある。菅原道真はここで生まれている。現存する菅原神社がその地であると伝承されている。

平安京での立身出世、栄華を極めた生活から、一転して藤原氏の陰謀による失脚で、遠く筑紫の太宰府の地に果てた道真が生まれ育った里を訪ねる。太宰府は我が故郷であるだけに、この時空旅は心に沁みるものがある。太宰府天満宮の牛がここ菅原天満宮にもいるのが微笑ましい。