「藤田嗣治 絵画と写真」展@東京ステーションギャラリーで開催中。8月31日まで。
当時の画家が写真を絵画創作の補助的なツールとして使っていたことは知られているが、藤田のそれは単なる補助や画題収集ではなく表現手段として活用していた。また彼自身の独特の風貌を写真のモデルとして自己表現に活用していた。旅に出るときはいつもカメラを手に世界中の人物や風景を撮った。彼が残した膨大な数の写真はなにをもの語るのか?またウジューヌ・アジェ、マン・レイ、アンセル・アダムス、土門拳など当代きっての写真家との交流は彼に何をインスパイアーしたのか?その研究はまだ緒についたばかり。この展示会がこれからの「あたらしいFujita」像探訪のスタートになる予感が。