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2026年3月19日木曜日

古書を巡る旅(77)バートランド・ラッセル『幸福論』The Conquest of Happiness 〜行動する知の巨人はどう「幸福」を語るのか?〜


1930年初版本

1872〜1970年
『西洋哲学史』表紙より

 "The secret of happiness is this: let your interests be as wide as possible, and let your reactions to the things and persons that interest you be as far as possible friendly rather than hostile."


今回取り上げる本は、バートランド・ラッセルの『幸福論』:The Conquest of Happiness。1930年初版本である。ダストカバー付きの極めて程度の良い初版本は珍しく、「ABAJ稀覯本フェア−2026」に北澤書店から出展されていたものである。日本語訳は岩波文庫から安藤貞雄訳で出ている。

20世紀の知の巨人、数学者、哲学者、平和運動家の唱える「幸福」とは? 彼自身が本書の序文で述べているように、これは哲学書ではない。深い哲学的な考察や博学な見識を述べるものではない。自分自身の経験、観察、コモンセンスからくるコメント、自分が獲得したものをまとめた読者への幸福のレシピである。良い方向に導かれるよう努力することによって不幸であると考える人が幸福になるという確信を示したものである。極めて実践的、合目的的、論理的な行動指針である点でラッセルらしい「幸福論」である。

パート1では、不幸の原因を8パターン挙げている。そしてパート2で幸福の有り様を示し解説している。まとめると、内省的、自己没頭、内向きになるのではなく、自分の関心を外(他者、社会、仕事、趣味など)に向けて自分を広げること。これに尽きるという。これは私が最近感じている、自分自身を主観的に見つめる(自分への関心を持ちすぎる)のではなく、外に向かった目を持ち、外の世界への興味と関心によって自分を客観視することと通じると、自分なりに合点している。そして個人の幸福が、ひいては幸福の社会基盤である平和につながる。

ラッセルが指摘する人を不幸にする原因の中でも、自己没頭、権力への執着、金銭欲、自己承認欲求、成功への強迫観念、被害妄想、自己陶酔。これらが自分だけでなく、他者をも不幸にする。この指摘にハッとさせられる。最近こんな人物が毎日のように世界の話題になっている。しかし、彼は世界の人々を不幸にしているばかりか、自分自身も不幸な人生を送っているのだ。いや彼が幸せかどうかなんてどうでも良いし大きなお世話だろう。ただこうした人物はあまりにも愚かで醜悪で、反面教師としても学ぶところが少ないが、少なくとも自分が、そうした自己撞着に陥らないように心がけてたいと思う。それは道徳的な意味においてだけでなく、自分の幸福感のためにも。

世界の「三大幸福論」といえば、イギリスのバートランド・ラッセル、フランスのアラン、スイスのカール・ヒルティと言われているようだ。もっともこれは「三大ナントやら」が好きな日本だけのようだが、それだけラッセルの『幸福論』は日本で人気がある。そもそも、「幸福とは何か?」「幸福になるにはどうしたら良いのか?」「不幸から逃れるには?」こうした「幸福論」には個人的にはあまり興味がなかった。どこか高いところから見下ろすような教訓めいたお説教や、徳育科目的なあるべき論、精神論を聞かされるのは苦手である。あるいは手軽な「自己啓発本」「ハウ・ツー本」として取り上げられがちで、あまりこうした本を読む気がしなかった。しかしラッセルのそれは異なっている。彼自身の生い立ちからくる個人的な体験と、数学者、哲学者、平和運動家としての活動の中で彼自身が見出した「幸福論」である。そもそも敬愛するラッセル自身の生き方に興味を抱いていたので、彼自身の思想と行動の背景を知る上でも興味深い。大きな社会的課題や企画に挑戦し成功する達成感と喜びは、それが人にどう評価されるかとは関係なく、我欲への執着によって名誉や利得を得ることより遥かに幸福である。それをラッセルは言葉だけでなく実践で示している。原題は「The Conquest of Happiness」:「幸福の制覇」。彼の幸福論は「どうしたら自分に幸せがやってくるか」ではなく、「幸せは自ら獲得しに行くもの」であるとする。「行動する哲学者」の実践的な行動指針である。まさに「幸せは歩いてこないだから歩いて行くんだね」。あの歌は深い意味を持っていたのだ。

私がラッセルに最初に触れたのは、学生時代、1970年代前半である。学生運動、反戦運動、反体制運動が盛んであった「孤立を恐れず連帯を求めて」の時代であった。私にとってラッセルは、哲学者であるとともに行動する人、すなわち、反ナチ、反ボルシェビキ運動、核廃絶運動(ラッセル・アインシュタイン宣言)、ベトナム反戦運動(戦争犯罪法廷)に積極的にコミットし、発信、行動して行くその姿に共感してのことであった。当時の全共闘など反体制運動家にとってはラッセルは体制内思想家とみなされていたのだが、英国貴族で数学者で哲学者で、生涯二度の投獄を経験した行動する知性という彼の生き様はとても戦闘的で魅力的あった。著作としては『ラッセルは語る』1964年みすず書房に始まり、『ベトナム戦争犯罪』1967年河出書房、そして大学のリーディングリストの『西洋哲学史』1956年みすず書房に至る。私にとってはそんな出会いのラッセルであったから、遅まきながらこの歳になって彼が「幸福」について著作を残していることに改めて気づき、手にしてみるとそこにも新鮮さを覚えた。しかも1930年、世界がカオスに向かう戦前の著作である。100年後の今、歴史が繰り返されて再び世界がカオスに引き込まれてゆく事態を目の当たりにして、「幸福」と「平和」の実践に指針を与えてくれる。彼の世界に向けての発信と行動は、まさに彼の「幸福の制覇」の実践であった。

年齢を重ね、社会の第一線から退いてふと我が人生を振り返るとき、若き日に感銘を受けた人物の著作との再会は、ことさら懐かしく、一方であの時には気づかなかった新しい視点を与えてくれる。そしてその古典は新鮮な輝きを放つものだ。この時期の「内省」が後悔や老人性の愚痴、あるいは執着に変わりがちな時に、自分の閉じた心の外に無限の知られざる世界が広がっていることを知る。企業人としての役割は終わっても、まだやることはいっぱいある。そのことに気づくこと。これぞ「幸福」と言わずして何を「幸福」というのだろうか。自分がわかったつもりでいる世界は、お釈迦さまの掌(たなごころ)の上の話に過ぎないことに気づいた孫悟空の心持ちだ。










2026年3月14日土曜日

「ABAJ 国際稀覯本フェア−2026」:ABAJ International Antiquarian Book Fair 2026 に行ってきた

2年ごとに開催される恒例の稀覯書(貴重な古書)の国際的なフェアーが東京有楽町の交通会館で開催された。今年は海外6カ国12社を含む37社が出展している。いかにネット時代、デジタル時代とはいえ、100年1000年単位の古書は不滅である。いや電子媒体全盛になればなるほど活字と書籍は歴史的文化財になる。大事にしてゆかねばならない。会場は大勢の参加者で溢れる盛況ぶりである。そういう人が多くいることは嬉しい。

今回特に目立ったのは、海外からのバイヤー、外国人古書マニアの参加が多かったこと。欧米系の彼らの「爆買い」がこうしたトレードショーを活性化させているようだ。私が狙っていた17世紀イギリスの経験論哲学の古書は、タッチの差でまとめ買い欧米バイヤーによって買い取られてしまった。結構な値段の古書だが、彼らにとっては「お買い得」なのだろう。本国で仕入れるよりも日本で安く仕入れてニューヨークやロンドンで高く売る。「爆買い」は不動産だけではない。

かつては日本マネーが海外でアンティークや貴重な古書を買い漁っていたものだ。また日本で開催されるこの種のフェアーは、日本マネーを狙って海外の出展者が殺到したものだ。しかし長いデフレと円安で、今や「日本」は海外バイヤーによって買い漁られる国になってしまった。彼らから見れば、かつての「ジャパンアズナンバーワン」によって海外流出した「文化財」の買い戻しである。博物館クラスの古書、稀覯書やアンティーク、美術品、ビンテージものの市場動向、マネーの流れは国の経済パワーの盛衰をよく反映している。ここにも日本の経済パワーの凋落ぶりが現れている。それに伴って文化力が低下しないことを祈りたい。それを肌身で感じた稀覯書フェアーであった。


20256年版カタログ

いつもお世話になっている神保町の「北澤書店」のブースで

エントランス
開場直後は入場規制があった

(会場内の撮影は原則禁止)

2026年2月24日火曜日

皇居東御苑 紅白梅、河津桜、満作、山茱萸

 

皇居三の丸尚蔵館(2026年秋リニューアルオープン)


今年は季節の進み方が多少早いようだ。花を追っかけるフォトグラファーは予定前倒しでカメラを準備しなくては満開のシャッターチャンスを失ってしまう。早くも梅は終盤を迎え、河津桜もすでに見頃を迎えている。梅林坂の紅白梅もやや最盛期を過ぎたようだ。しかし、古梅と石垣のコントラストはなかなか風情がある。東御苑ならではの梅見体験だ。今は早咲きの桜が見事だ。河津桜、寒緋桜、琉球桜、見事な美しさ。それに満作やサンシュユがすでに満開、あるいは咲き始めとなっている。今日は少し天気があやしくて時々陽が射す程度であったが、梅や早咲き桜は今が最後のチャンスかもしれない。

皇居東御苑には今年も外国人観光客が大勢訪れ、東京が世界の観光地になっている様子がここでも現れている。この秋には三の丸尚蔵館も皇室博物館としてリニューアルオープンする。皇室のコレクションを観れるとなると、また一段と海外からの来訪者が増えるだろう。日本の美を世界に発信してほしいものだ。ここは子供連れの家族連れ観光客も多く、微笑ましい交流風景があちこちで見られるのも良いものだ。なにしろ江戸城本丸跡で広々としていてオーバーツーリズムの混雑がないのが良い。例年との違いは春節にもかかわらず中国人観光客が少ないことだ。国家の政治が庶民の海外旅行の行先に口を出すお国柄だから仕方ない。飛行機飛ばさないというのだから着たくても来れない。それでも家族連れで日本観光に来ている中国人も多く、3000年の歴史を誇る民は時の権力者の威光にはあまり関心を示さない。逞しい。

有朋自遠方来、不亦樂乎(朋有り遠方より来たる、亦た楽しからずや)」



諏訪の茶屋の紅白梅

山茱萸



満作


寒緋桜



河津桜

寒緋桜

琉球寒緋桜

河津桜と若竹


河津桜

梅林坂



思いの儘

思いの儘

紅梅










(撮影機材:Leica SL3 + Sigma 20-200/3.5-6.3 DG)


2026年2月20日金曜日

古書を巡る旅(76)ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)著作関連「蔵書目録」





これまでにロンドン、ニューヨーク、東京で収集したLafcadio Hearn(小泉八雲)の著作、および講義録、評論集、書簡集をリストアップしてみた。

「古書」という視点から、収集過程でのいくつかの「気付き」を記しておきたい。いまさらの感はあるがあらためて。

* ハーンは日本だけでなく、むしろロンドン、ニューヨークの古書店でも人気の作家で、古書店店主によれば、入荷するとすぐに売れてゆくという。
* 主著の初版はボストン・ニューヨーク(アメリカ版)と同時にロンドン(イギリス版)がある。出版社はアメリカがHoughton Mifflin、The Macmillan、Little Brown。ロンドンはKegan Paul, Trench,Truebner, Osgood McIvaine 。
* 古書市場には比較的出回っているので入手は困難ではないが、初版本はなかなか手に入らない。店頭にあるのは重版、再版、リプリントが多い。それでも売れてゆく。購入者は初版本狙いの古書コレクターというより、読書家が多いのだろう。
* 旧所有者の蔵書票、サイン、書き込み、日付が残っていて、ハーンの著作にまつわる所有者の「物語」が滲む。読み込まれた古書も多く、著作への愛着、ハーンの心に共感する読者の存在を感じる。
* また、書籍の装丁、デザインにハーン自身がこだわり、漢字のタイトルや日本の伝統的な家紋を好んで取り入れていること。彼自身の手になる挿画も人気で、「ジャケ買い」という言葉があるが、装丁を目当てに探すコレクターも多いようだ。わざわざ購入後に革装のスリップケースを特注する蔵書家がいるのにも驚かされる。


ハーンの作品のキーワードはGohstery。その通底するモチーフは、日本が西欧流の近代化に脇目もふらず邁進する中で、日本人は大事なものを忘れてはいないか、生来持っている美徳や価値観、感性が失われていないか、それには普遍性があって日本人だけでなく、翻ってヨーロッパ人にとっても失ってはならないものなのではないのか。そういう人間の「亡失」への危惧と警鐘である。ハーンは単なる日本へのロマンチックな憧憬や心情への共感、古いものへのノスタルジア、懐古趣味でそう言っているのではない。「知識(才)(Interigence)は新しく変わっても、生来の感情(魂)(Emotion)はそんなにすぐには変わらない」。そして「日本人は日本人のままである」とも。かつてヨーロッパ人が教会ではなく森に精霊を感じたように、ヨーロッパ人も生来のヨーロッパ人の魂のままでいてほしい。いわば「和魂漢才」いや「和魂洋才」のススメなのだ。
極東の片隅で長い微睡の中にいた日本はアメリカによって目覚めさせられた。開国し、アジア諸国に先駆けて西欧文明を受け入れ近代化し、富国強兵で欧米列強に追いつけ追い越せで、日清・日露戦役で勝ち、ようやく「一等国」になった。結局「戦争」によってそれを達成した結果、欧米列強の帝国主義ロジックに自ら絡み取られて、踏みとどまることを知らぬ戦争に突き進む国になり、東洋の日本という自我(和魂)を忘れ、太平洋であのアメリカと戦争し敗北を味わった。軍事でダメなら、経済で「ジャパン・アズ・ナンバーワン!」。しかしそうした西欧流合理主義の近代化競争、グローバリズムは、気がつくとそれをリードし、先行モデルの役割を果たしたイギリスは20世紀で退場し、戦後のアメリカも21世紀の今、撤退を始めている。気がつくと日本は(目標となるモデルと保護者を失い)アジアに取り残されて孤立している。これから誰を頼ればいいのかと路頭に迷っている。人口も減りゆく今こそ、あの鎖国の時代に戻ろう。軍備も産業も店じまいして江戸時代のまどろみに戻ろう。八百万の神々が一木一草に宿る「葦原中国」「豊葦原瑞穂の国」こそ理想郷。貧乏でも平和で楽しくのんびり生きれる社会に戻ろう。いや待てよ!そううまくゆくのか... 誰かに頼るか、引きこもるか、その二択しかないのか。

ハーンの一連の著作の中から滲み出てくるのは、古今東西変わらない人間の感情、詩情である。ハーンは激変する明治日本を見つめて、失われてゆくものに気づいた。それこそ失ってはいけないものであったのではないか。それは人間が新たな文明と遭遇するたびに、時代遅れの固陋として捨ててきたのだが、その「受容」と「変容」の果てに残すべき普遍的な価値がそこにはあったのではないのか。それを取り戻すときでは無いのか。

彼は、彼の著作を読む現代日本人に、19世紀に出会ったアメリカとの離別。そして21世紀の「親米」から「離米」に向かう世界と日本という現実は目の当たりにして、寄りかかるモデルのない「孤立する」日本のこれから歩むべき道を指し示している。今こそ「明治維新」を総括する時だと。それは「文明開花」でも「富国強兵」でも「殖産興業」でもないと。その果てにあるものがある。それを思い出させてくれたのがハーンであると今気づいた。


Glimpses of Unfamiliar Japan:『知られぬ日本の面影』 

1894年アメリカ初版全2巻

Boston and New York, Houghton and Mifflin and Company

熊本時代の著作 初めての日本の印象、松江、杵築大社の思い出 ハーンの日本第一作

Mitchell McDonald, Basil Hall Chamberlainへの献辞

ハーンによる巻頭言

表紙デザイン「竹の本」

東京神田神保町 北澤書店





Out of The East: Reveries and Studies in New Japan:『東の国から』

1895年アメリカ版初版 

Boston and New York, Houghton and Mifflin and Company

熊本時代の著作 東京時代に出版 「夏の日の夢」「九州の学生」「博多」「柔術」など、 「神の都」松江から「軍都」熊本へ、急速に変わりゆく日本への戸惑い、惜別

松江時代の親友、西田千太郎への献辞

表紙デザイン「和綴本風」

Complete Traveller Antiquarian Bookstore, New York





KOKORO: Hints and Echoes of Japanese Inner Life:『心』

1896年アメリカ版初版 

Boston and New York, Houghton, Mifflin and Company

東京転居、日本に帰化直後の出版 日清戦争勝利ののち日本人の内面について分析。 欧化しても心は簡単には変わらない

友人である「ある保守主義者」雨森信成への献辞

革装スリップケース付き(New York) 表紙デザイン「和綴本風」

東京神田神保町 一誠堂






KOKORO: Hints and Echoes of Japanese Inner Life:『心』

1896年ロンドン版初版 First edition- the London issue of the American sheets

London Osgood, McIvaine & Co.

東京転居 日本に帰化直後の出版

友人である「ある保守主義者」雨森信成への献辞

表紙デザイン「心」

Ash Rare Books, London





A Japanese Miscellany:『日本雑記』

1901年アメリカ版初版

Boston, Little Brown, and Company

東京転居 日本に帰化直後の著作  日本雑記集 焼津「乙吉ダルマ」収蔵

Elizabeth Bisland Wetmoreへの献辞

表紙デザイン「桜の本」

東京神田神保町 北澤書店





KOTTO: Being Japanese Curios with Sundry Cobwebs :『骨董』

1927年3月アメリカ再版(初版は1902年10月)

New York, The Macmillan Company

東京時代の著作 民間伝承、奇事、珍談、諸々の古い話

Sir Edwin Arnoldへの献辞

表紙デザイン「蜘蛛」「蜘蛛の巣」河合現雪画

東京神田神保町 北澤書店





KWAIDAN: Stories and Studies of Strange Things:『怪談』

1904年4月アメリカ版初版 

Boston and New York, Houghton, Mifflin and Company

東京時代の著作 逝去の5ヶ月前の出版 「耳なし芳一」などハーンの再話文学の代表作

日露戦争開戦時の巻頭言

表紙デザイン 小泉家の「長門澤瀉紋」

Ash Rare Books, London




KWAIDAN: Stories and Studies of Strange Things:『怪談』

1904年4月ロンドン版初版 

London, Kegan Paul, Trench,Trubnerand Co.,Ltd.

東京時代の著作 逝去の5ヶ月前の出版 「耳なし芳一」などハーンの再話文学の代表作

日露戦争勃発時の巻頭言

表紙デザイン「和綴本風」

東京神田神保町 北澤書店





Japan: An Attempt at Interpretation:『神國』

1904年9月アメリカ版初版

New York, The Macmillan Company

東京時代 最晩年の日本論集大成 日本人の宗教観 神道論など 日露戦争開戦時の著作

献辞なし

表紙デザイン「菊花紋」

東京神田神保町 北澤書店






Japan: An Attempt at Interpretation:『神國』

1906年2月アメリカ版第7版(初版1904年9月)

New York, Grosset & Dunlap, Copyright by The Macmillan Company

東京時代 最晩年の日本論集大成 日本人の宗教観 神道論など 日露戦争開戦時の著作

献辞なし

表紙デザイン「日本風ではない?」

Appendix: 八雲逝去後に「ハーバート・スペンサーの日本への助言」が編者によって追加

Complete Traveller Antiquarian Bookstore, New York




The Romance of The Milky Way and Other Studies & Stories:『天の河綺談』

1905年10月アメリカ版初版 

Boston and New York, Houghton and Mifflin and Company

ハーン没後、日露戦争ポーツマス講和直後の出版 彼の未定稿の原稿から天の河綺談など、民話集

F.G.によるイントロダクションとハーンへの追悼 

表紙デザイン「和綴本風」

東京神田神保町 北澤書店





Life and Letters

1922年(初版1906年)The Large-Paper Edition limited to750 copies #565

Boston and New York, Houghton Mifflin Company

Edited and introduced by Elizabeth Bisland

ハーンの生涯の友人エリザベス・ビズランド編『ラフカディオ・ハーン全集』全16巻の第13巻

ハーンの生い立ち、経歴、評伝と書簡集

東京神田神保町 北澤書店





Japanese Letters

1922年(初版1910年)The Large-Paper Edition limited to 750 copies #565

Boston and New York, Houghton Mifflin Company

Edited and introduced by Elizabeth Bisland

ハーンの生涯の友人エリザベス・ビズランド編『ラフカディオ・ハーン全集』全16巻の第16巻

主としてチェンバレン、妻セツへの書簡集

東京神田神保町 北澤書店





A History of English Literature :『小泉八雲 英文学史』

1970年改訂版(初版1922年、戦後長らく再版されなかったもの)

Tokyo, The Hokuseido Press:東京神田錦町 北星堂書店

ハーン没後に東京帝国大学での英文学講義録を教え子たちが編纂したもの

田部隆次、落合貞三郎、西崎一郎 共編

1941年3月 巻頭言

スリップケース、ダストカバー付き

東京神田神保町 北澤書店






Lafcadio Hearn in Japan with Mrs. Lafcadio Hearn's Reminiscences:『日本におけるハーン』

1910年初版

London, Elkin Mathews and Yokohama, Kelly & Walsh

by Yone Noguchi

著者による巻頭言

ハーンと小泉家を支えた友人、Mitchel McDonaldへの献辞

野口米次郎による日本でのラフカディオ・ハーン論(アメリカでのハーン批判への反論)とハーン夫人の思い出

和綴本 和紙スリップケースつき

表紙デザイン 創作家紋「下げ羽の鷺」Hearn名字の由来、Heron(鷺)に因んで松江中学美術教師 後藤金弥(魚州)に頼んでデザインしてもらった

東京神田神保町 北澤書店






Lafcadio Hearn(小泉八雲)の日本14年:

1850年ギリシャ生まれ

1890年4月4日       横浜着

同年 8月30日      島根県尋常中学・尋常師範学校に着任 

同年                        小泉せつとの出会い、結婚

1891年11月           熊本第五高等中学着任

1894年7月25日    日清戦争開戦(1895年4月17日下関条約で講和)

1894年9月29日     『Glimpses of Unfamiliar Japan』出版

同年 10月6日     神戸ジャパン・クロニクルへ転勤(1895年1月30日退社)

1895年3月9日       『Out of The East』出版

1896年2月10日    帰化手続完了(妻の懐妊を受け、小泉八雲と改名)

同年 3月14日     『KOKORO』出版

1896年9月2日     東京帝国大学着任 東京転居

1901年10月2日    『A Japanese Miscellany』出版

1902年10月22日  『KOTTO』出版

1903年3月31日  帝国大学退任(1月15日解雇通知)

1904年2月8日    日露戦争開戦    (1905年9月5日ポーツマス条約で講和)

1904年3月9日    早稲田大学講師

同年 4月2日    『KWAIDAN』出版

同年 9月         『Japan An Attempt at Interpretation』出版

1904年9月26日    逝去(54歳)雑司ヶ谷墓地

1905年10月       『The Romance of The Milky Way』出版


(小泉八雲記念館HPを参考)