春の皇居東御苑は、梅や桜、椿はもとより、マンサク、ハクモクレン、ヒューガミズキなど、色とりどりの花がつく樹木が次々と開花して美しい。サンシュユ(山茱萸)は梅から桜へと移り変わる時期に満開を迎える樹木で、その黄色い花が気分を明るくしてくれる。中之門・大番所前と平川門のサンシュユが特に見事である。サンシュユは元々は江戸時代中期に中国から伝来した木で、漢方薬の原料になった。秋に赤い実がつき、その実を干して煎じて生薬として服用すると、滋養強壮、強精、気鬱の改善、頻尿改善などに効くそうである。中高年の友、八味地黄丸などの主原料である。黄色い色からして元気が出そうだ。
しかしこのサンシュユ、満開で見事な樹相にも関わらず、なぜかそれほど人気がないようでカメラを向ける人が少ない。今日も大勢の外国からの観光客で賑わっている東御苑だが、早咲きの寒緋桜や河津桜の前で記念写真を撮る人は多いが、サンシュユの前で記念写真撮る人はまず見かけない。目立つ色なのに人が群がってはいない。ということで独り占めでゆっくり鑑賞、撮影できる。もっとも写真撮り始めると、なぜか結構人が集まってきてみんなスマホで撮り始めるからおかしい。よく行列のできないヒマな饅頭屋で買っていると、必ずと言って良いほど客が集まってくる。不思議だ。私には招き猫効果があるようだ。
今日(3月18日)は、ちょうどメジャーリーグ開幕戦(MLB TOKYO SERIES)、ドジャーズ対カブス戦が東京ドームで始まる。対巨人と対阪神とのエクシビション・ゲームは昨日までで終わったが、どのゲームもチケットが高騰していて手に入らないようだ。そのせいかドジャーズのキャップを被ったり、カブスのTシャツ着たりした観光客を多く見かけるように感じる。大谷、山本、佐々木、そして鈴木、今永の活躍を楽しみにしている。日本人もどんどん海外へ出て自分の実力を発揮してほしい。「日本一」じゃなくて「世界一」を目指せ!ウチに閉じこもっていてはダメだ。
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平川門のサンシュユ |
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中之門 |
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中之門、大番所前のサンシュユ |
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二の丸庭園 |
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諏訪の茶屋 |
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巽櫓(桜田二重櫓) |
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百人番所 |
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左手は「皇居三の丸尚蔵館」 |
(撮影機材:NikonZ8 + Nikkor Z 24-120/4)