今年の梅は開花が遅い。去年より1〜2週間は遅れているようだ。神保町で古書探索した後に、いつものコースで東御苑に寄った。ようやく梅林坂の紅梅白梅が見頃になっていた。梅の木の中から鳥の囀りが聞こえるので、カメラを向けた。初めはメジロかと思ったが、鳴き声が違う。よく観ると胸が黄色いのでキビタキのようだ。ここには来るんだ!梅にキビタキ。見れたのはラッキーだった。
外国人観光客に人気の東御苑だが、敷地が広いので混雑もなく、オーバーツーリズムも感じなく、ゆったり散策できるのが嬉しい。外国人観光客にとっては皇居:Imperial Palace、すなわち「王宮」「帝室庭園」と言えば、壮麗な建物が立ち並び、人工的に自然を制するかの如く整備された広大な庭園を期待するのであろうが、ここは石垣以外の構造物はそれほど見当たらず、むしろ「古城」跡といった佇まい。ただただ広大なスペースが広がる都心の緑の空間。ちょっと期待とは違うのだろう。これが日本の「王宮」「帝室庭園」なのだ。黄金や豪華な調度品で埋め尽くされた宮殿ではなく、静謐で簡素な空間こそが威厳の象徴なのだ。元は徳川氏の城、武家政権の象徴を、明治維新後にいわば接収した「宮殿」なのだから、日本的に見ても「皇居」や「御所」のイメージとは異なる。考えてみればそんな歴史的な出来事を象徴する特異な空間とも言える。もっとも外国人観光客にどこまでそうした日本の歴史の理解があって散策しているのかは疑問だが。皇室のお宝が見たければ、東御苑内に最近リニューアル・オープンした「三の丸尚蔵館」を訪ねて欲しい。
お天気が良いと空が広くて気持ち良い。我が家からのアクセスも良いので、皇居外苑を含めて勝手に我が家の庭だと決めている。Happy Birthday his Majesty, Thank you for your generocity.
 |
キビタキ |
 |
飛んだ! |
 |
梅林坂 |
 |
雅楽堂 |
 |
マンサク |
 |
これはツバキかと思ったら「春さざんか」だそう! |
 |
百人番所 |
(撮影機材:Nikon Z8 + Nikkor Z 24-120/4 ほんとにこの組み合わせはオールマイティーコンビだとつくづく思う)