大森水神公園は花見の人で賑わっている。昨日の雨も上がり、満開の桜は雨にも散らずようやく桜見物ができる。3月30日の日曜日ということもあって、久しぶりに線路沿いの公園にはシートを敷いた花見の宴のグループが賑やかだ。ここ3〜4年見られなかった光景であるが、そろそろ復活だ。コロナも喉元過ぎれば熱さ忘れる、で「三密」なんてことばはもはや死語になっている。過去をいつまでも引き摺らない。日本は平和で良いなあ!ちょっと皮肉も込められている。世界は今、花見どころではない事態に突入しようとしている。これまでのシステムが破壊され、価値観が揺らぎ、何が真実かすらよくわからない。「まさか!」が日常的に起こっている。長く続いた平時の時間は終わり、戦時への突入を予感させる、そんな危険なモードに移りつつある。日本は大丈夫か?という不安が胸をよぎる。人が花見で楽しんでる時に暗いことばかり呟く根暗そのものだが、能天気な花見の宴を見て、それを手放しで喜んではいられなくなる。これが束の間の宴会にならないことを祈りたいものだ。
(撮影機材:Nikon Z8 + Nikkor Z 24-120/4, Leica Q3)