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2017年7月12日水曜日

Leica M10 ファームウェアー問題

 

Leica M10


 最新のライカM10をゲットしてから4ヶ月余り経った。その完成度に満足し、出番が大いに増して手放せない愛機になってきた。ところがその蜜月ムードに水を差すような出来事がまたぞろ発生しはじめた。ライカ社から見れば大した問題ではないのかもしれないのだが、バグが出はじめたようだ。

 ライカのこれまでのデジタルMはとにかく想定外のメジャー・マイナーを問わずバグが多かった。特にM8、M9は酷かったが、Type240では一連の改善でようやくバグがとれ安定した。バグに悩まされ続けたそのトラウマのせいか、M10になって、最初期バージョンでは珍しく何の問題もなかったのでホッとして嬉しかった。ところが悪夢の再来だ。SDカードのコンパチビリティーを改善するとした、ver.1.7.4.0が6月にリリースされた。SDカードの相性問題がまだあるのか?と訝しがったが、問題はそんなところとは関係ないところで発生した。この1.7.4.0をインストールしたとたん、不思議な症状が現れはじめたのだ。露出補正表示が、±0以外では設定値に関わらず、再生にすると常に−3を示すようになった。またISO感度をオートにセットして、絞り1.4開放、シャッター速度オートでシャッターを切ると、通常はISO100を選択する場面でいきなりISO1600になり、露出オーバーで画面が白飛びしてしまうカットが出現した。気になったのでFaceBook上のM10ユーザフォーラムをチェックしてみると、ISO感度オート設定での感度固定化の現象が報告されていていて、複数のユーザが同様のクレームをアップしている。問題はないとするユーザもいる。私の個体も特にその固定化には遭遇してない。また露出補正値が常に−3表示になる不具合も投稿されている。ISO設定の不安定さと関連があるのだろうか?ともあれver.1.7.4.0以降、不具合が出始めている模様だ。

 その後、ver.1.7.4.0のバグを修正するとしてver.1.9.4.0が7月10日急遽リリースされた。しかし、これは高速シャッターでの画面のブラックアウトを修正するためのもの、とかで上記の問題は全く改善されていない。ちなみに私の個体でプラックアウトは経験していない。が、そんな不具合もあったのか...と逆に不安が増す。

 ライカショップ銀座に持ち込む。サービス担当はこの露出補正の不具合については認識していなかったという。点検の結果、同社のテスト機の背面のLEDディスプレー上の露出補正表示にも同様の問題が再現されたとのこと。EXIFデータには適正な補正値が反映されているというから背面ディスプレー表示上の問題のようだ。またISO感度移動(固定?)による白飛び現象は、テスト機では再現されなかったという。

 結局ライカショップ銀座店のサービス担当は、この現象はやはり個体の問題ではなく、ファームウェアーの問題のようなのでドイツ本社に報告して修正するよう依頼するという。しかし修正には時間がかかり、おそらく次・次期のファームウェアーバージョンアップに間に合うかどうかだと。やれやれ、そのスピード感にもびっくりさせられる。とにかくファームウェアーアップデートの際にコーディング誤りかなにかでバグを発生させてしまったようだ。不具合を改善しようとして他に不具合を発生させてしまうという、何れにしてもお粗末の極みだ。ライカ社はやはりソフトウェアーで動くカメラはまだまだ苦手のようだ。

 当面、日々の撮影自体に大きな支障はなさそうだが、なんか信頼感がない。つねに何かしらの爆弾を抱えているような気分だ。また何が起きるかわからないという疑心暗鬼に陥ってしまう。毎度のことながら、高いカメラなのに...という愚痴もつい出てしまう。「ライカユーザは細かいこというな、嫌なら手を出すな」なんていうライカ一神教の傲慢は許されない。まさかこれも「ライカの味」なんていうんじゃないだろうな。

 ちなみに、同時に持ち込んだM9のCCDセンサーチェックでも保護膜剥離が発見され、対策済みセンサーに無料交換することになった。この以前から問題となっているM9固有のセンサー不良。そもそも車ならエンジン取っ替えリコールに匹敵するほどの欠陥なのだが。悠長なものだ。しかもこちらは換装のためにドイツ送りで、11月くらいに戻ってくる予定だとか(!!!)其の間の代替機も用意されていない。OMG !

 私の知己でプロのライカ使いは「デジタルのライカは使わない」と言い切っている。別にトラブルが多いからという理由を言ってはいないが、フィルムライカはシンプルで信頼感があると惚れきっている。こうなるとなんとなく説得力を持っているように感じ始める。私も素人ながら長年のライカユーザで、デジタルへ乗り換えた愛好家として少々のことは慣れているつもりだしライカの悪口は言いたくない。ネット上でライカを誹謗中傷しているコメントを見るとイラッとくる。単純に他社カメラと比較はできないからだ。しかし、こうソフト不具合やセンサートラブルが続くと、やはり疲れる。ライカさん、しっかり頼むよ品質管理。

絞り開放1.4、シャッタ速度オート、ISOオート、室内照明下での撮影。露出補正+0.3
前後のカットではISO200となっているが、ここでは1600にシフトし白トビ(露出オーバーの赤点滅)
露出補正値は何故か−3を表示