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2011年11月27日日曜日

秋晴れ。休日。紅葉真っ盛り。人出真っ盛り ー京都嵐山の紅葉ー

噂には聞いていたが、紅葉の季節の嵐山はその美しさも称賛に値するが、人出もすごい。それでなかなか足が遠のいていたが、昨日は初めてその雑踏に足を踏み入れた。

 阪急電車はこの時期、神戸方面から嵐山への直通特急電車を日に一往復走らせている。普段は十三で京都線に乗り換え、桂で嵐山へさらに乗り換えるのだが。これは便利だ。これで行ってみよう,という事になった。片道、約一時間。時間的には乗り換え時間を除けば、それほど速い訳ではないが、乗り換え無しが良い。しかし、そこでチョッピリ疑問がわいてくる。「十三でどうやって神戸線から京都線に乗り入れるのだろう」。答えは簡単。十三駅を少し梅田方面に出て、待避線に入り、そこから、スイッチバックして京都線に入る。夙川では一番後ろに乗ったが、十三でその結果一番先頭になったわけだ。

 このスイッチバック、鉄道マニアの間では、年一回のイベントなので人気があると見えて、先頭車の運転席後ろには、カメラを持った少年達、昔少年だったおじさん達で溢れ、スイッチバックの「決定的瞬間」をカメラに収めんと、狭い運転席の窓にカメラの砲列が... 何の事は無い。車掌と運転手が入れ替わって後ろ向きに走り出すだけなのだが、鉄道ファンの前で「それを言っちゃあオシマイよ」。

 夙川から一時間ほどで,無事嵐山駅に到着。この頃には電車は満員。駅のホームにどっと人が溢れ出て、一斉に改札と通って外へ。今日は日曜日。しかも久しぶりに秋晴れ。紅葉見頃。こうくれば、人出が少ないはずは無い。中之島、桂川の土手は人で鈴なりだ。渡月橋に至れば、左右の歩道を一方通行にしているが、歩行者で大渋滞。前へ進まない。ついつい車道に降りて歩く人も出て、車もほとんど通れない。「立ち止まらずにお歩き下さい」「車道を歩かないで下さい」のラウドスピーカーの連呼が嵐山中に鳴り響いている。

 嵯峨野の静寂光寺の紅葉を撮ろうと思って向ったが,途中で諦めた。あの狭い嵯峨野路への入口、竹林辺りで、既に歩行者大渋滞。で、諦めて天龍寺の庭園を散策する事に。正面口は入場するのに皆長い列を作っていたが、北口は全然並んでない。ラッキー!しかし,中へ入ると広い庭園が人人人... まあしょうがない。曹源池の回りはまるで日比谷野外音楽堂のように人がぐるりと囲んでいる。すごい人出だ。瞑想も何もあったものではない。

 まあ,世の中、震災、景気後退、欧州経済危機、タイの洪水被害、歴史的円高、政治の混迷...で心休まる事案が無い中、これでけの人が桂川のほとり、渡月橋の上、曹源池の回り、を紅葉を求めて集まっている。ここだけは、のどか、というか、刹那的な安息があるようだ。

 人出の多い所へ出かける事が嫌いな私にしては大英断の一日であった。それにしても秋晴れの青空に映える紅、黄、オレンジの紅葉は美しい。嵐山の山肌の錦は、鮮やかさにやや欠け、しかも、逆光でカラフルな山肌を期待する向きには若干フラストレーションがあったが、人出が多い分だけ紅葉は美しかった。秋の一日を楽しむことが出来た気がする。帰りは嵐電で四条大宮まで出て、さらに阪急河原町からの特急で梅田へ出て、メシ食って帰途についた。


(撮影機材はNikon D3s)

2011年11月23日水曜日

今年の三室戸寺の紅葉

 今年は夏の暑さと,秋になっても高温が続いた事もあり,秋の紅葉は遅れ気味と言われている。しかし、ここ数日の寒さで紅葉が一気に進んだようだ。京都奈良で比較的早く紅葉が始まる三室戸寺を今年も訪れた。

 あいにくの曇り空で昨年のような青空に映える黄葉、紅葉は楽しめなかったが、すっかり紅葉していた。曇りの日は光が拡散して均一に回り込み、風景写真撮る時には良い条件とされている。ただし、あまり空を入れると何となく眠い締まりのない写真になるので、それを避ける必要がある。それにしても青空に映える紅葉を期待している向きには少しがっかりだ。

 また今年の紅葉は少し色がくすんでいるのかもしれない。でも、こうして写真にすると意外にも鮮やかな紅葉になっているではないか。現地で見るイメージと,写真にしたイメージが異なる事は,ママあるが、大抵はイメージ通りに写ってないとがっかりする方だが,今回はむしろ写真の方が奇麗だ。

 三室戸寺は、「花の寺」とも呼ばれ、紫陽花や石楠花など四季折々の花を楽しめる事で無有名だが、意外に人出が少なく,ユックリと楽しめるのが良い。京都の有名観光地からはなれているのが幸い(災い?)しているのだろう。近くに宇治の平等院もあるのだが...

 今週末が京都,奈良の紅葉のピークだろう。カメラ磨いて出かけるぞ。


(撮影機材はNikon D3s)

2011年11月19日土曜日

奈良公園の秋 ー 人混みを避けると不思議な発見が...ー

ここのところ、仕事で出張が続き、なかなか秋の大和路散策が出来なかった。たまの週末のたんびに雨という不幸も重なっている。そして、西宮に引っ越したら,これがまた奈良が遠くなってしまった。以前は近鉄大阪上本町まで徒歩15分。近鉄阿倍野橋まででもJRで5分だったのに... 梅田経由で鶴橋まで一時間。この分だけ遠くなってしまった。この点が西宮に引っ越したデメリット。贅沢言っちゃいかんですが。

 先週の日曜日に久しぶりに奈良公園を散策。この日は晴れた。11月恒例の正倉院展を見たかったのだが、会期最終日前日の日曜日。混んでいない訳がない。案の定、奈良の街自体いつも見た事がないほど人で溢れている。そうだよね、秋の行楽シーズン、今日は特に貴重な晴れ間の日曜日。奈良国立博物館に近づくにつれ、ゾロゾロと動いていた人の塊が、列をなすようになって博物館の入口辺りで動かなくなって群れている。

 元来、私は人出で混雑する博物館や美術館というものには行く気がしない人間なのだ。東京上野に来る「なんとか展」、入場2時間待ちなどという展覧会には行った事がない。そういう贅沢な気性なので、今回も博物館の入口に出来た長蛇の列をみて萎えてしまった。トグロ巻いて並んでる... とりあえず中の状況を入口の係員に聞くと、「中が混雑してるんで入場規制してるんです」と、全うな返事。当たり前のように言われると、ますます並ぶ気がしなくなってしまった。こうして、毎年萎えていて、いまだに正倉院展を見た事がない。平日にでも行けば少しはましなんだろうが... そのうち完全リタイアーしたらそうしよう。

 そもそも、こうした美術品や、古文書、歴史的な遺物は落ち着いた静かな雰囲気の中でユックリと鑑賞したい。そしてその背景やたどってきたシルクロードに思いを馳せながら空想に耽る。これが博物館巡りの醍醐味のはずなのだから。アート鑑賞マニュアルその一、は「美の壷」を独り占めすべし。押すな押すな、で立ち止まらないで下さい、の会場警備の声に追い立てられるように見る。単に見た、というだけで終わる「見物」なら,行かない方がましだ。もっとも、そういうお高くとまった態度だと,きっと一生見れないかもしれないだろう。

 という事で、今回も正倉院展をパスして、新装なった東大寺ミュージアムを訪ねた。こちらは比較的ユックリと鑑賞出来た。聖武天皇の陰劔、陽劔の展示もあるではないか。三月堂改修に伴い日光、月光両菩薩もここにおわします。シルクロードをたどってきた戎の舞楽面も... その東大寺の大仏殿の裏手に当たる大仏池の黄葉、正倉院、戒壇院を回って帰途に付いた。

 写真家の入江泰吉氏も言っているように、奈良に行ったら、観光客の集まる「表」ばかり行かず、「裏手」行って下さい。そこここに奈良の魅力が隠れているんだから...そびえ立つ巨大な大仏殿を後ろから見た事ありますか?大仏池に写る紅葉、黄葉、そして若草山を眺めた事ありますか?正倉院を壁越しに見た事ありますか?戒壇院に筑紫太宰府の戒壇院の面影を見た事がありますか? そして、謎の近代建築が東大寺境内にあるのを知ってますか?

 人混み嫌いで、人と同じ事やるのが嫌で、そうして群れから離れてみると、「有名観光地」にもいろいろ不思議な発見がありますよ。群れて歩いていると人の背中しか見えないですよ。


(撮影機材は Fujifilm X10)

2011年11月11日金曜日

村の鎮守さま ー新幹線の車窓風景の妙はここだ!ー

 新幹線で東京から新大阪へ向う時、関ヶ原古戦場跡を過ぎ、滋賀県に入ると、右手の車窓からは近江八幡市が見えてくる。小さな山が田園地帯にぽつんぽつんと見え始め、いかにも歴史の故郷然としたアンジュレーションが続く楽しい車窓風景だ。たちまち佐和山城趾の看板、安土城趾→の看板が見える。いかにも戦国末期の山城構築に適した山々ではないか。五個荘の町並みも車窓をビュンビュン飛び去って行く。

 やがて穏やかな田圃風景の真ん中に形の良いこんもりした緑濃い杜が見えてくる。村の鎮守の神様だ。田圃のなかの一本道が続き,その先に小さな鳥居が見える。ところが,よく見るとこの鎮守様、鳥居と杜との間が新幹線と並行して走る東海道線でちょん切られているじゃないか。何とも無惨な... そんな「唖然」もつかの間、あっという間に風景は舞台転換して行く。新幹線,速すぎ!

 この神社はどういういわれの神社なのか、以前から、ここを通り過ぎるたびに気になっていた。Google Mapで調べて見た所、ここは野洲市長島の長嶋神社だという事が分かった。野洲市 長島神社で検索すると「村の鎮守さま(野洲市)」ホームページに行き着く。これによると、野洲市には数多くの鎮守の杜があるが、この長島神社もその一つ。祭神は玉津姫命と菅原道真だという。但し、その由来は不明。神社自体のホームページはないが、どうやら古式豊かな拝殿が線路の向う側にあるらしい。何とも謎めいていて時空トラベラーの旅心をおおいにくすぐるタイムスリップホールだ。

 時速200キロ以上で疾走する新幹線からはじっくり観察する術もないが、何とも心ひかれる佇まいであることよ。日本人の心の拠り所である「鎮守の杜」ではないか。これまた田圃の真ん中を真一文字に走る東海道線が、この杜を横切っている所が、古代からのお社と江戸末期から明治にかけての近代化の中での村の鎮守さまの立ち位置を表している。鉄道通す時に、「鎮守の杜を迂回して欲しい」なんて誰も言い出さなかったのだろうか? この「無礼者」は何のてらいもなく鎮守の杜を分断している。だだっぴろい田圃の真ん中に、古代からの神社と明治近代化のシンボルである鉄道しか見えないので、余計にこの取り合わせの「妙」が目立つ。

 それでもこの鎮守の杜はその穏やかな古代の神の鎮座まします佇まいを今に残している。この長嶋神社のすぐ北に隣接して長島の集落が位置している。まるで肩を寄せあうように田園風景の中に存在している。長嶋神社はまさにこの「村」、長島の守り神だった、いや今も守り神なのだ。

 何時か訪ねてみたい。いや必ずカメラ持って行かずばなるまい。

 村の鎮守さまホームページ:
http://achikochitazusaete.web.fc2.com/chinju/yasu/giou.html

 あたりの地図:
http://shrine-temple.jp/print/15066




(長嶋神社の写真は残念ながらまだ撮れてません。この山は近江富士と言われる三上山。新幹線からは新大阪方向左に見える)




(やっと撮れました!ちょうど東海道線の電車が鎮守の森を横切るところです。)

2011年11月9日水曜日

九州は鉄道旅のワンダーランド

先日九州へ出張したときの写真です。宮崎から肥薩線で鹿児島中央、そして九州新幹線で博多まで。

 九州はJR九州のお抱えデザイナー(?!)水戸岡さんが企画する素敵な列車が縦横に走る鉄道ファン垂涎の「島」になりました。

 九州新幹線の全線開通も花を添え、まさに水戸岡マジック!車窓の景色がまた美しい。

 出張先の名古屋のホテルの34階から夜景を見ながら,これを書いてます。ここのところ国内出張続きで、なかなか時空旅日記が書けてませんので、一種ヒマネタで。

 ちなみに、写真をFlickrにアップしてみました。スライドショーそのものを貼付けることが出来ないみたいです(まだトライアル段階)。下記のhttp://wwwをクリックしてみて下さい。

http://www.flickr.com/photos/69382259@N04/sets/72157627919005303/