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2012年9月23日日曜日

飛鳥古京はようやく秋に ー多武峰から石舞台へ続く道沿いに棚田を愛でるー

 今年は猛暑であった。9月に入っても連日30℃を越える暑さが続いていたが,ここへ来てようやく秋らしくなった。刈入れ前に棚田を見ておかねば、と電車に飛び乗った。桜井で降りて、バスで談山神社まで行き、そこから石舞台古墳へと下る,あの道をとれば飛鳥の里を遥かに見渡しながら,美しい棚田の世界を堪能出来る。しかし、桜井駅からのバスは一時間に一本だけ。乗り過ごしてしまった。では、と、石舞台古墳まで行き、そこから逆に多武峰方向へだらだら坂を上る事にした。

 飛鳥の棚田は、稲穂がコウベを垂れて、豊穣の時を迎えた。ただいつもは彼岸花が咲き誇るこの季節、稲淵の案山子祭りの週末を迎えても、いまだ咲き始めで少し寂しい。それでもポツポツと咲き始めた真っ赤な彼岸花が畝を彩り始めている。

 飛鳥は穏やかだが豊かなな日本の秋を迎えた。去年は稲淵の棚田を巡ったが、今年はこうして多武峰から石舞台古墳への道すがらの棚田を巡った。この道は中大兄皇子と中臣鎌足が、蘇我氏打倒の密議を行った多武峰,御破裂山(かたらい山)へと通じる道。今は平和な日本の原風景のような景観が保たれている。


(撮影機材:Nikon D800E, AF Nikkor 24-120mm f.4, AF Nikkor 70-200mm f.2.8)