久しぶりに戸越銀座商店街を歩いた。コロナ禍、外出自粛期間以前に行ったっきり、5年ぶりだ。コロナで一時人出が途絶えて閑散としていたそうだが、今日は週末ということもあってか昔の賑わいがそのままであった。外国からの観光客も大勢いる。結構結構。この谷筋の商店街がこんなに観光客の人気スポットになった理由はなんなんだろう。その蘊蓄、考察は別にするとして、久しぶりに歩くと、いつも散策の後に入った「昭和な喫茶店」はまだ健在だ。良かった!コーヒと定番のクラブハウスサンドで一服する。煎餅屋さんで、定番の深谷ネギ味噌煎餅買って、古本屋で立ち読みしてブラブラ。しかし、懐かしの名店がいくつか無くなっている。「なごやかな」お店「なごや金物店」はシャッターが降りている。テレビでも紹介されたアイルランド料理の店も閉店。ふと見回すと見慣れない新しいショップが続々とできている。多くは若者向きで、昭和老人には敷居が高い。あの行列のできる店「おでんコロッケ」の蒲鉾屋さんが無くなった、と思ったら新築ビルに建て替え中。よっぽど儲かったんだ!栄枯盛衰の激しい街だ。レストランや蕎麦屋、中華料理、喫茶店もあるが、おにぎり、唐揚げ、ワッフル、パン、煎餅、饅頭、団子など食べ歩きの店が多いのが特徴だ。ここは城南、山の手の商店街だが、雰囲気は下町。東京にはこうした昔ながらの商店街が頑張っているところがある。しかし、ふと見回すと近所に、不釣り合いな高層マンションが建ち始めている。嫌な予感がする。ここでも資本の論理優先の「再開発」という名の景観破壊、コミュニティ破壊が進むのだろうか。同じ東急沿線の自由が丘が、昭和の建物が多くて古臭いから、一帯を再開発ビル化しようという話が持ち上がっているようだ。「昭和な街並みをオシャレに活かすリノベーション」という発想は湧いてこないようだ。なんの変哲もないビルに全国チェーン店系列の店ばかり... 壊したり作ったりして、デベロッパーが儲けるだけだ。「再開発複合ビルが賑わいを取り戻し、素敵な街になる」という妄想はもう捨てるべきなのではないのか。どこかのデベロッパーの広告に「100年後の地図に残る仕事をしたい」というのがあったが、おやおや、そんなことしたらこの業界食ってけないんじゃないの?建前ばかりで50年持たない建物、街作りしているのは誰なんだ?
過去ログ、BC2018年(B:ビフォー、C:コロナ)の散策記をご覧あれ。2018年5月5日「戸越銀座界隈散策」
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中華小籠包 相変わらずの繁盛ぶり |
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おにぎり屋さん 中高年の人気店 |
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新しい団子屋さん |
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お馴染み駅前の「亀屋万年堂」も食べ歩き商材提供 |
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東急池上線「戸越銀座」駅 |
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焼き鳥屋 お持ち帰り「秘伝のタレ」売ってます! |
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庶民の味方スーパーも |
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「なごやかな」物店は閉店?! |
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花屋さんは賑わい |
(撮影機材:Leica Q3 28mm固定焦点レンズ付き、街歩きブラぱち写真の定番カメラだ)