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2009年12月1日火曜日

錦秋 奈良公園

京都に続き、せっかくだから奈良の紅葉も求めて。鶴橋から近鉄で奈良まで。あいにくの天気で、きらめく錦秋という訳には行かないが、かえって落ち着いた奈良らしい紅葉が楽しめた。人気の京都に比べるとぐっと人出が少ない。また、広い奈良公園のあちこちに紅葉スポットがあり、鹿と戯れながらゆっくりと散策しながら移り行く季節を愛でるならやはり奈良がおすすめだ。


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正倉院の横にある池から東大寺大仏殿と若草山を望む。絶景ポイントの一つだ。この辺りは観光コースから少し離れているだけで静かに錦綾なす秋を楽しむことが出来る。

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銀杏の黄色がピーク。池の水面に映える姿は絶品。

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紅葉も今が盛り。水面の小さなさざ波に奈良の静けさを感じることが出来る。

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東大寺二月堂。奈良観光の定番コースであるが、秋にはこのような赤と黄色の錦の美しさに彩られることを初めて知った。

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春日大社への道すがら。鬱蒼とした森を歩くと真っ赤な紅葉に出くわす。

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苔むすつくばいにひとひらの紅葉が。依水園にて。

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奈良公園はのどかなり。銀杏の黄色い絨毯で遊ぶ幼子達がこの季節の主役だ。

いつもの奈良公園が,この季節は一段と鮮やかで華やかになる。それでも京都のように喧噪に巻き込まれることなくゆったりと出来るのは、かつて南都大寺が平城京廃都後も広大な寺域を持っていたからだ。今の奈良公園は東大寺と興福寺と春日大社の敷地だった。隆盛を誇る藤原氏の氏寺である興福寺は平安末期の平家の南都焼き討ち以来、度重なる災いに見舞われ、さらに明治期の廃仏棄釈の中で多くの堂塔を廃棄し見る影もなくなっていた。しかし残された広大な敷地が今の奈良公園の創設に役立った。興福寺もこのたび金堂,講堂や南大門の再建に乗出した。阿修羅像の東京、太宰府での公開もその資金集めに貢献した訳だ。脈々と続く奈良の伝統。平安京に都が移っても依然奈良は京都のみやこびとのあこがれの土地であった。今、ちょうど都が東京に移っても京都があこがれの土地であるように。