日比谷公園と蘇峰公園の紅葉
今年も京都や大和の紅葉を愛でる旅は叶わなかった。コロナのせいもあるが、どこか関西まで出かける心のゆとりが生まれなかった、といったほうが当たっているだろう。良い旅立ちにはやはり心がそのように動くということが必要である。そうならなかった。どうも引きこもりモードが定着しつつある感じが良くない。やっぱりコロナのせいだ。
ということで、今年もまた近場の紅葉ということに相成った。今年の東京の紅葉は、例年よりは少し早めに始まったようだ。しかし、紅葉が真っ盛りになる11月下旬の連日の雨と曇天で、鮮やかな紅葉を愛でる間もなかった。やはり青空を背景に、透過光に輝く紅葉、黄葉の織り成す錦を楽しみたい。そう思って待ちに待って12月に入り晴れ間を狙って、乾通りの通り抜けに加えて日比谷公園に行ってみたが、既に池畔の紅葉は散ってしまっていた。残る木も色乗りが悪くほぼ終わりであった。例年だとこの頃が見頃なのだが残念。ここの紅葉を見ないと一年が終わる気がしないのだが。地元愛だ。
一方の蘇峰公園の方は、なかなか色づかないなと思っていると、早くも茶色になって散り始める樹が。狙い目の樹には赤い葉もあり、銀杏の黄色とのコントラストが美しい。あまりお天気が回復しないので少雨の中の紅葉を狙ってみたが、やはりイメージする煌めきが感じられない。かろうじて一部の赤い部分をクローズアップして紅葉らしさを演出してみた。全体的には「コレはコレはの錦の間に間に」というわけにはいかないので、「寄り」で名残の紅葉を楽しんだ。
ということで、今年の定点観測地点での「名残の紅葉」をご披露いたしたい。
観測地点1)日比谷公園(12月7日撮影)
落葉してしまった |
(同じ地点から3年前の2019年12月5日の撮影) |
観測地点2)蘇峰公園(11月24日、29日、12月8日撮影)
以下、2枚は11月24日撮影(晴れ)
(撮影機材:Nikon Z9 + Nikkor Z 24-120/4, Nikkor Z 70-200/2.8)