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2023年4月18日火曜日

根津神社の「つつじ祭」〜30年ぶりに権現様のつつじを堪能した!の巻〜

 



根津神社は1900年前に日本武尊が創祀した神社だそうだ。古事記や日本書紀の世界の話は別にして、時代は下り15世紀文明年間に太田道灌が社殿を寄進。さらに時代が下って第五代将軍綱吉が新社殿を寄進。これが現在の社殿である。敷地は綱吉の後継となる甲府宰相綱豊(のちの第6代将軍家宣)が献納した。社殿は、本殿、幣殿、拝殿が一つにまとめられた権現造である。つつじ園は旧甲府宰相藩邸時代に家宣が植えたのがはじめだとか。隣が東京大学弥生キャンパス(農学部)、そして本郷キャンパスである。本郷、根津、千駄木界隈は明治以降、森鴎外や夏目漱石のような文豪が住まった地区であるから、その小説によく根津権現が出てくる。私も白山に住んでいた時(30年ほど前だが)には、白山神社とともに根津神社にはよく参拝したものだ。白山神社はアジサイ、根津神社はツツジが有名で、子供を連れて散策するのに程よい距離であった。根津神社はこの季節になると「つつじ祭」が開催されて賑わう。といっても例年なら連休中のイベントのはずだが、今年は花の時期が全て前倒しのようだ。

「つつじ祭」は以前から開催されているのだが、久しぶりに訪れた根津権現の今年の人出は凄まじい。コロナ規制明けということなのか、「巣篭もり」の反動なのか、狭いつつじ山に入るのに鳥居の外まで人が並んでいる。白山時代にツツジ見るのに並んだ記憶など無かったが... それに外国人観光客が多いのも時代だ。東京人(総じて東京に住まう人という意味)は、列があるとその先に何があるかに関わらず、とりえず並んで見る人たちだ。並ぶのが嫌いな九州男児クンの私は、つつじ山に入らなくても美しい満開のつつじを鑑賞できることを知っているので外から見て回った。負け惜しみでなくこれで充分に堪能できる。さて久しぶりの権現様詣でなので、お参りしてゆこうと社殿に向かうと、ここも長蛇の列。楼門あたりまで人で埋め尽くされている。やれやれだ。平日の朝っぱらからどうしてこんなに人が多いのか!とビックリしていたら、周りにいたグループのオバサンが「今日はまだ良い方だよ。こないだの日曜日なんか根津駅の出口からズーッと人が並んでて、入場規制していたサ!」って。ホントかね? いやあ東京だねえ!

まあ、それはさておき、30年ぶりに根津神社の満開のツツジを堪能させていただいた。連休中がピークじゃなくて良かったのかもしれない。


表口の鳥居から人が並んでいる


それにしても色とりどりで美しい!



楼門
権現造の重要文化財

拝殿
こちらも重要文化財
参拝者の列が延々と...



乙女稲荷の千本鳥居




乙女稲荷

つつじ山は人がぎっしり





(撮影機材:Nikon Z9 + Nikkor Z 24-120/4)