2011年が明けた。東京は晴天で穏やかな新年となったが、日本は寒波に覆われ厳しい寒さと積雪の正月となった。
紅白歌合戦見て、ゆく年来る年みて、何となく正月に突入。新年を目出度がってばかり入られない。一晩寝て正月が来たからといって,情けない今の日本の現状が変わる訳ではない。日本はこれからはモデルのない変革を果たさねばならぬ時代へ突入する。
少子高齢化、経済成長の低迷、国の借金の増大という3重苦を抱えて、明治維新や戦後の復興につぐ3度目の奇跡を起こさねばならない。いや、白村江戦敗戦後の復興改新を含めれば4度目だ。しかしこの変革には先行事例はない。大唐帝国や西欧列強や米国といったモデルはない。独自にあらたな国家ビジョンを作り出さねばならない。前代未聞のチャレンジであるが、これを乗り越えなければ「衰退」の二文字が現実のものとなる。
今こそ「イノベーション」という言葉の意味を真剣に考えなくてはならない。これを「技術革新」と翻訳する時代は終わった。全ての価値創造モデルイノベーションだ。それには独創的な価値創造を可能とする「人」を育てる必要がある。あたらしいヒーロー、そう「英雄像」が必要だ。「モノ造り」よりも「人創り」が優先だ。時間がかかるが100年の国家戦略とビジョンがいる。
初夢はどんな夢になるのだろう。
(2011年元旦の初日の出。ちょっと寝坊して太陽が高く揚がってしまった。東京の正月はスッコーンと良い天気)