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| 集団山見せ |
博多祇園山笠の起源については諸説あるようだが、「京都祇園社の御霊会のご祭神スサノヲを勧請して始めた説」。「承天寺の開祖、聖一國師が疫病除けのため水を撒いて練り歩いた説」がある。山笠振興会の公式説はこの後者を取っているそうだ。櫛田神社は博多総鎮守。祇園精舎は仏教、スサノヲ尊は神道。聖一國師は承天寺の開祖。神仏習合時代の祭りなのだ。「山笠」は北部九州の神社の祭礼に特徴的に用いられる神輿。山車(だし)のような祭具、それを中心とした祭りを言い、博多以外にも戸畑の提灯山笠や黒崎祇園山笠が有名。津屋崎、唐津など北部九州一帯にも祇園山笠がある。
博多祇園山笠はユネスコの世界無形文化遺産にも登録されている。重さ1トンの山を担いで走る「舁き山(かきやま)」(動)と、博多人形師が制作する高さ10メートルを超える豪華絢爛な見る「飾り山」(静)という二つのスタイルが楽しめる。「舁き山」も「飾り山」も、各町内(流れ)毎に、博多人形師の技と豪華さと歴史的な名場面を競う。そういう点では京都の祇園祭の「山鉾」とルーツは同じなのだろう。どちらも疫病退治である点も同じだ。博多の夏の風物詩である。
一番山笠:中洲流
二番山笠:西流
三番山笠」千代流
四番山笠:恵比須流
五番山笠:土居流
六番山笠:大黒流
七番山笠:東流
加えて八番山笠:上川端流の「飾り山」が追い山に参加する。
福岡部の新天町は「飾り山」のみ
なおこの順番は、籤によって決まり、毎年変わる。
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| 博多の「流れ」(「クロスロード福岡」から引用) |
7月13日の「集団山見せ」が壮観だ。七流れの舁山が博多の呉服町から明治通り(昔の電車道)を通り、福岡天神を折り返して呉服町へ戻る。「追い山」のような時間を競う競争ではないので全力疾走はなく、ゆったり(といっても小走りで)とパレードする感覚なので、勇壮と言うよりも博多人形師の工芸品に飾られた山の豪華さと、男たちの締め込み姿の勇姿をゆっくり鑑賞できる。それでも沿道から力水が盛大に撒かれ、時に観客も飛沫を浴びるという夏の祭りにふさわしい。伴走には子供から女の子から、父親に抱かれた赤ちゃんまで参加できる。みんな締め込み姿である。そして全員壮大に水を浴びせられる。泣いてる子供などいない。みんなびしょびしょになりながらも元気な顔が輝いている。「博多っ子」はこうして育てられる。ちなみに、この「集団山見せ」の時だけ「舁き山」が橋を渡って福岡部に入る。かつては「舁き山」は博多部のみを回っていたが、福岡市全体の祭りということで天神まで「脚を伸ばす」ことになったようだ。新天町に「飾り山」が置かれるようになったのもそういう理由のようだ。
7月15日早朝4時59分から最大の見せ場である「櫛田入り」と、「清道旗」回り。「祝いめでたの若松さま」斉唱。そして太鼓の合図とともに櫛田神社から博多の街へ繰り出す「追い山」が祭りのクライマックス。七流れの「舁き山」の競争である。1トンの山を担ぎ走るタイムレース。男の祭りなので、担ぎ手は全員が締め込み姿の男たちだ。山笠は博多っ子でなくても血が騒ぐ。学生の頃、同級生の友人が最終日の追い山の担ぎ手の一人になった。まだうす暗い早朝4時過ぎに櫛田神社に向かい、舁き山が大博通りに出たところで盛大に勢い水をかけた覚えがある。終わって帰ってきた友人は、「いっぱい水飲んバイ!」とゲーゲー喚いていた。しかしいつもの彼とは違う生き生きとした「博多っ子」の姿に「福岡っ子」の私はうらやましく感じたものだ。
この季節は、博多の男たちは仕事、商売そっちのけ。山笠一本。いわゆる「山のぼせ」である。その間は御寮人さん(奥さん)が商売を取り仕切る。これが昔からの博多の商家の伝統だ。「山笠のあるけん博多たい」。博多の夏だ。今回の里帰りでその「山のぼせ」の博多にしばし身を置くことができ、あの時の自分に戻った感じがした。なんだか感極まって思わず涙が出てしまった。今回は初めて孫と博多祇園山笠を楽しんだ。「ニューヨークっ子」の我が孫は、山の豪華さと、水しぶきと威勢の良さにびっくりしながら眺めていたが、祭りの興奮は世界共通。舁き山が通り抜けるたびに大きな歓声を上げ続けていた。じいじの故郷を楽しんでくれたようだ。良い思い出になってくれると嬉しい。我が故郷、福岡・博多。故郷は良きものなり。感謝。
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| 六番山笠「大黒流」 |
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| 男の子も女の子も締め込み姿で参加する「博多っ子」 |
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| 赤ちゃんも参加 これも博多っ子! |
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| 三番山笠「千代流」 |
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| 橋を渡って福岡部に入る「舁き山」(「集団山見せ」の時だけ) |
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| 締め込み姿 |
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| 子供用「山笠キット」 |
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| 一番山笠:中洲流 |
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| 地下鉄「中洲川端駅」 |
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| 川端通商店街 |
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| 六番山笠:大黒流(出走中) |
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| 唯一福岡部にある 「飾り山」のみの新天町 |




















